六角堂

京都市の烏丸通と東洞院通りのオフィス街の中に埋没しているかのように建っている不思議な建物が六角堂です。
六角堂は寺号が「紫雲山頂法寺」地元の人には「六角さん」と呼ばれ親しまれています。

六角堂という名前の由来としては、本堂が六角形だからだそうです。
聖徳太子が夢のお告げで建てたものだともいわれているようです。
ここにはやたらと鳩が沢山目に付きました。鳩以外にもどうやらお地蔵さんが沢山鎮座されておりました。
右側の写真は本堂です。
柳のような木は実は枝垂桜。桜の名所としても有名だそうです。
ちなみに、六角堂は縁結びにご利益があるとか。この枝垂桜の枝におみくじをくくりつけて願をかけるのがちょっとした流行だそうで。

本堂の裏手に回ると夥しい数のお地蔵さんがズラリと。
お地蔵さんは子供が死んだ時に迷わぬようあの世に連れて行ってくれるという、神様です。
交通事故等で子供が犠牲になった場所にはよくお地蔵さんが建っているのはご存知かと思います。
このお地蔵さん達は「わらべ地蔵」といい、子供を守る為に安置されているものだそうです。
小さな物から大きな物まで。寝ていたり座っていたり。様々な格好で子供達を守っているのでしょう。

で、こちらが「へそ石」
平安遷都の折、東西小路のひと筋が通る所に六角堂があたってしまい天皇が使者をたてて今少し南北どちらかに御動座頂くよう祈願されると、礎石(へそ石)一つ残し御堂がにわかに5丈(約15m)ばかり北へ退いた話があります。
さて。
この六角堂は縁結びで有名なのですが、実は一つ怪的な説話があるのです。
江戸時代の京都での捨て子の場所はここ。六角堂であったという話があります。
井原西鶴(いはらさいかく)の浮世絵草子「好色一代男」によると、
「京都の豪商の子として生まれたと思われる主人公の世之介が15歳の時にある未亡人との間に生まれた子供の処置に困り、その子を―六角堂のそこに置きてぞかへる―とさほど罪悪感を感じさせないで捨てた」というくだりがあります。
また六角堂は奉公人が職を求めて集まる場所で、乳を与える必要がなくなれば失職する不安定な乳母奉公人がたむろする場所でもあったそうです。
六角堂が縁結びの由縁となるきっかけは、江戸時代に起こった捨て子問題(子供との縁)と就職問題(仕事の縁)だったりしたんでしょうか。

一言願い地蔵
たった一つだけ願いを叶えてくれるお地蔵様です。
六角堂に訪れた際には是非何かお願い事をしてみては。
六角堂(頂法寺)
add. 京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町248