哲学堂

新宿からバスでおよそ30分。新青梅街道沿いに一際大きな公園が目に付きます。
哲学者で東洋大学の創始者・井上円了博士によって創立された哲学世界を視覚的に表現した珍しい公園。
春になると新青梅街道沿いの桜、哲学堂公園の桜は満開になり、都内では有数の桜の名所として知られています。
さて。
上の写真は哲理門と呼ばれています。通称・妖怪門ともいい、向かって左側の格子の奥には天狗像。右側には幽霊像が鎮座しており、昔この地に”天狗松”と”幽霊梅”があったのをちなむと共に天狗=物質界、幽霊=精神界に存する不可解の象徴を表現しているそうです。

中に入りますと、桜の大群と出くわします。桜の時期はここに大勢の人が集まり酒宴を開いては桜を堪能しています。公園内は階段や坂が沢山あり、それぞれに名前がついているのが特徴。

階段を上がっていきますと、大きな石碑に出くわします(写真左)
これは三祖苑(さんそえん)といい、中国の黄帝、インドの足目、ギリシャのターレスの三人が刻まれています。
彼らを通り過ぎるといくつもの坂道と十字路にぶつかりますが、この辺一帯を経験坂といい唯物園に達する道であって、階段は経験を表し、唯物論の立論には理化博物等の実験をその考証とすることによるもの。


経験坂を歩いていくと天狗松と書かれた石碑にあたります。
伝説によると、昔、住民がこの松を伐ろうとする度に天狗が邪魔して果さなかったといい、樹齢約二百年、高さ八間、周囲七尺五寸に及び昭和八年枯死してしまいました。
それでは、経験坂を上がっていきます。
丘の上には何が待っているのでしょうか。