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火車



鳥山石燕「画図百鬼夜行-陽」には大きな化け猫が火を纏い、女の死体を抱きかかえているように書かれている。
島根県や鹿児島県によく現れたといわれているこの妖怪はいつも火をおこし霊魂を極楽や地獄に運ぶとされている。
昔、葬儀の途中に、大風雨となり棺桶を吹き飛ばし桶の蓋が飛ぶことを「火車につかれた」と言って、大いに恐れ、また恥とした。これは葬れる者の生前の行いが悪く、地獄から「火車」が迎えきたことだ、という民間伝承がある。